ちちぶ市移住日記

秩父市の移住に関する情報に加え、秩父市の魅力や個人的な日記などを掲載していきます!

日記 責難は成事にあらず

こんばんは。管理人のしおです。

秩父に来てからアッという間に2ヵ月と半分が過ぎてしまいしました。その間にできたことできなかったこと色々ありますが、確実に言えるのは飲み会と体重が増えたことです。悲しい…。ダイエット~ダイエット~と頭の中で音楽が流れています。

 

さて、協力隊活動も軌道に乗ってきて(?)、最近たくさんの方とお会いする機会が増えました。その中で思うことは、この活動は「私」そのものが常に問われているということです。

結局私は3年後に独立しなくてはならないわけで、協力隊としての「私」ではなく、何の肩書きもない「私」でどれだけ見てもらえるのかが必要なのは目に見えています。

 

そんなわけで、今日は自己紹介というと変ですが、私が常に心がけていることについて話そうかと思います。

 

それはタイトルにある、「責難(せきなん)は成事(せいじ)にあらず」という言葉です。

聞いたことある方はおそらくそんなにいないのではないでしょうか。

また、これを見ただけでピンとくる方は、かなりの読書家であろうかと思います。

 

この言葉は、小野不由美さんの十二国記シリーズのうちの一冊「華胥(かしょ)の幽夢(ゆめ)」の中に出てくるセリフです。以下簡単に世界観を説明します。

www.shinchosha.co.jp

不老の神仙が存在し、妖魔の跋扈する世界。十二の国があり、文化、政治形態は古代中国(特に周王朝[要出典])に類似している。しかし世襲制ではなく、神獣の麒麟が天意に従って選んだ王により統治されており、麒麟が王を補佐する。麒麟は慈悲深く、血や死の汚れを嫌い、汚れによって病む。王の資質のある人間が選ばれると言われているが、それぞれの王によって国の繁栄の度合いは異なる。王は諸侯を封じ、政治を行う。王や一部の高位の官は神仙として不老を与えられ(特殊な武器で殺すことは可能)、王は死ぬまで統治をおこなう。王の治世は、数年で終わる場合もあれば、数百年にも及ぶこともある。 (Wikipedia 十二国記より。2017/06/22閲覧)

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(十二国記 新潮社公式サイトより)

 

 

十二国記は異世界ファンタジーでありながら、現実世界と変わることのないリアリティと力強さを持った小説です。

その中の一つの物語で「華胥」という話があります。これは十二国の中の一つの王朝「才」の崩壊を描いた小説なのですが、先王の圧政を経て新王に選ばれた砥尚(ししょう)の王朝はわずか20年余りで終焉を迎えようとしていた、というところから物語は始まります。

 

これ以上言うとネタバレになってしまうのですが、その物語のクライマックスシーンで砥尚はこんな言葉を残します。「責難は成事にあらず」と。

 

この言葉の意味は「何かを責めることは何かを成し遂げたことにはならない」という意味です。

 

砥尚は政治をするにあたり、先王がやったことは悪だからそれはやらなければいい、という方針で国を動かしていました。例えば先王が税を重くしたから税を軽くすればいいというように。でも実際に税金を軽くすると堤防一つ作れなくなり、国は荒廃していきました。

 

このように、誰かを責めるのはとても簡単なことです。ですが、責めることは何の解決にもならないことをこの小説では如実に表しています。

 

そしてこれはわが身に振り返ってみても、やっぱり言えることなのだと思います。市が悪い、政治家が悪いと言うことはとても簡単です。そして、彼らが間違っているから反対のことをすればいいのだと人は簡単に言ってしまいます。

 

でも本当にそうなのでしょうか。それは本当に実現可能で、それを行った場合どんな状態になるのか、どんな状態が望ましくて、行うことはそれに適っているのかまで考えているのでしょうか。そうではなく、悪者を見つけてそこで思考停止になっているのではないでしょうか。

 

間違いを正すことはとても大事ですが、それは「そっちの道ではなく、こっちの道に行くんだよ」と言えてこそ意味があるのではないかと思います。ただ、「そっちの道は間違いだ」と言うことは何も達成されていないことと同じなのです。

 

これは決して非難するなということではありません。非難するのであれば、「ではどうすればいいのか」まで提案できなければならないということなのです。

 

私はこの小説を読んだとき、雷に打たれた思いでした。そして、今までの自分が恥ずかしくなりました。そして、それ以降、私のなかでのモットーになりました。

 

責難は成事にあらず」、この言葉を忘れずに生きていきたいと思います。