ちちぶ市移住日記

秩父市の移住に関する情報に加え、秩父市の魅力や個人的な日記などを掲載していきます!

先輩移住者へのインタビュー part4

こんばんは。管理人のしおです。ご好評いただきまして先輩移住者へのインタビュー第4回です!今回のゲストさんは丸山工務店代表取締役の廣瀬さんです。廣瀬さんは秩父に来て25年になります。そんな廣瀬さんは秩父のいいところをたくさん知っていました。今回は長めですが、ではインタビューをどうぞ!

 

プロフィール

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廣瀬正美(ひろせ まさみ)

東京都葛飾区出身。日本大学理工学部海洋建築工学科を卒業後、東京のゼネコンに就職。その会社に7年間務めた後に、設計事務所に3年間勤務する。その後義理の父が経営する丸山工務店を引き継ぐために秩父に移住。現在丸山工務店代表取締役を務める。

 

 

インタビュー

 

―廣瀬さんはどういった経緯で秩父にいらっしゃったのでしょうか。

 

廣瀬正美さん(以下廣瀬): 僕は東京の下町生まれで、大学までずっと東京にいました。そのまま東京で就職しましたが、その会社の1年目でいきなり長崎県五島列島に配属されました。どうも会社の方針で、東京から出たことはが無い人は東京以外を知らないので、日本の端っこに配属するという決まりがあったんです。それで長崎県五島列島に1年間暮らしました。1年で東京の本社には戻ったんですがね。

 

 そのあと、ゼネコンに7年務めた後に3年間先輩の設計事務所を手伝って、秩父に来ました。本当はその3年間は自分で独立するための準備期間と考えていたのですが、妻の実家の会社の業績があまり良くないということで手伝ってほしいと言われ、ちょうどタイミングも良かったので、秩父に移ることに決めました

それまで秩父に来たのは一回か二回ぐらいで、秩父のことはほとんど知らないし、友達もいないという状況でした。

 

―ほとんど知らない場所での生活だったんですね。結構大変だったのではないですか?

 

廣瀬:最初は友達もいなかったんで、仕事終わるとパチンコばっかりしていましたね(笑)今のパチンコと違って、昔のパチンコは少しのお金で遊べたので。秩父は映画館やボーリング場があるわけではないので、一人で遊ぶというとそれぐらいしかなかったんですよね。

でも、そんな生活じゃいけないだろうと義理の兄が青年会議所を紹介してくれて、そこに入ることで地域の人達と関わるようになりました。会議所で予算書の見方や会議の進め方などを学んで、また、夜の懇親会で飲み行ったりして知り合いや友達が増えました。加えて、そこで知り合った人から仕事を請け負うようにもなりました。

 

仕事の方では、秩父に来てから最初は苦戦していました。元々丸山工務店秩父セメントの工場とかの建設や整備をやっていた会社なんですが、バブルが弾けてセメントがほかの会社と合併し、なかなか仕事の受注が難しくなってしまったんですよね。ですが、うちは結構速い時期から受注するのが難しくなったので、方向転換するのも早めにできたのは良かったと思います。一般の住宅やリフォームを本格的に請け負うようになったのはここ10年ぐらいです。

また、そんなふうに方向転換をしようと思っていたら、「地元の木材を使って家を建てると補助金が出ます」という国の政策があって、それにお声掛けていただきました。そして、その補助金と自己資金で秩父産の木材を使って一件のモデルハウスを作り、それが読売新聞の記事になりました。実はこのモデルハウスを作るのがきっかけで、本格的に会社経営を見直すようになり、また住宅事業に力を入れるようになったんです。加えて、事業計画書とかしっかり作るようになったのはその頃からです。現在はリフォームにも力を入れていて、若いお客様にも見ていただけるようなショウルームも昨年できました。

 

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(ショウルーム内部の様子。インタビューもここで行いました。)

 

秩父で地域の方と一緒に仕事するようになって、驚いたところはありますか?

 

廣瀬:全体的にスピードがゆっくりですよね。仕事においても生活においてもゆっくりです。生活するにはいいところですよね。急かされることとか無いです。

あとは人が良いです。嘘をつく人があんまりいないので。言葉が荒いから、ちょっと接しにくく感じるところはありますけど、人が悪い人は少ない感じがします。だから安心して仕事ができるので、ストレスが無いです。

また、上下の関係が薄いと思います。フレンドリーというかフラットというか。これは祭り文化の影響下と思うんですけど、祭りだと役は持ち回り制ですから、偉いとか偉くないとかあまり気にしないですね。言いたいことは言いやすいのかも。かなり年齢差がある人達でも飲みに行きますし。あと、飲み会でしゃべらされますよね。20代の人でもしゃべらされる(笑)こういった習慣は悪くないと思います。

 

―人前に立って、意見が言えるようになるのはいいですよね。

 

廣瀬:逆に自己主張が強くて、言うだけの人はあまり地域に馴染めないかもしれないですね。地域の人は言った後、ちゃんとフォローしますから。言いっぱなしの人はあまりいないです。まあでも、一番は暮らしやすいというところでしょうか。みんな生活には困っていないように見えます。都会では公共施設を使うのにも結構なお金がかかりますが、秩父は無料のモノが多いですし。お金があんまり生活にかからないですよね。

 

―では、秩父の魅力は何でしょうか。

 

廣瀬:やっぱり人なのかな。秩父の人と話していてストレスに感じることは無いですね。また、人に助けられるというか、最初秩父に来たとき、会社の経営がすごく悪くて嫌になっちゃうときがあって、逃げ出したくなることがありました。でもそういった時に秩父の人が、励ましてくれました。一緒に前に進もうと言ってくれる人がいて、そういったことを言ってくれる人がいるのはすごく大きいです

最初の三か月ぐらいは辛かったんですけど、それを堪えてコツコツ頑張っていると助けてくれる人が出てくる。相手としては僕に関わらなくてもいいはずなんですけど、助けてくるという意味で人がいいと思います。

 

あと、仕事のことを引きずらないですよね。家にストレスを残して帰らない。仕事終わって、おいしい料理とお酒が安く食べられる環境があって、みんなで和んで一件落着って帰れるのはいいですよね。

 

-確かに、秩父の皆さんはとっても気にかけてくれて、私もありがたく思っています。

では最後に、これから秩父に移住したいと考えている方に向けてアドバイスをお願いします。

 

廣瀬:自分なりの目標をちゃんと立てて、それが秩父で実現できると確信を持って移住するのがいいと思いますね。私がそうであったように、ただ闇雲に移住するというのは厳しいと思います。ここで何かをやりたいと思える人は、きっと楽しめると思います。自分の目と耳で確かめて、この地域なら大丈夫だと思う人に来てほしいですよね。

 

また、地域のほうもその移住者の目的を支えてあげられる体制があると良いと思います。がちがちに秩父のコミュニティを固めるのではなくて、外部からの人が入れるような隙間があると移住者もはいりやすくて、また、何かあったときに抜けやすい。そういったゆるい環境のほうが居やすいと思います。

 

―お忙しい中、たくさんお話していただきありがとうございました。

 

やっぱり秩父の魅力は人なのですね。廣瀬さんをインタビューの際に地域の方にとても感謝しているという旨のお話をたくさんいただきました。また、受け入れ側としても、移住者の目標や目的をサポートできるような体制はどうしても必要なんだなと実感しました。

 

今日は以上です。長文でしたが、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。