ちちぶ市移住日記

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地域おこしって何だろう・・・?心理学の観点から考えてみる

こんばんは。管理人のしおです。私の今住んでるご近所でホタルが見れるそうです。結構街中なのに、これってすごくないですか?

 

さて、昨日埼玉県の秩父と飯能で面白いことをやってるひとたちが集まる「おとなりサミット」という会に参加して来ました。その中で、主催者の方が「飯能にはゲストハウスが無いから地域おこしが難しい。ゲストハウスがほしいよねー。」という旨のことをおっしゃっていて、個人的に「?」となりました。ゲストハウスは無いよりあったほうがいいけど、無いなら無いで別にいいんじゃないかなーって。決してゲストハウスが地域おこしの必要条件ではないはずだと思うのですが、今日本中でなんとなくゲストハウスがあるとこはイケてるみたいな風潮はあります。でも本当にゲストハウスがないと地域おこしは難しいのでしょうか?

 

そこで今日は、その問いに答えるためにもそもそも「地域おこし」って何ぞやを考えたいと思います。これは地域おこし協力隊を始めたときから、常々思っていたことでもあります。明確な答えは出ないと思いますが、考えてみることには意義があるでしょう。

 

地域おこしの定義

そもそも考えてみれば、「地域おこし」って言葉はその漢字からしてよくわかりません。地域はまあいいとして、「おこし」って何だ。「起こす」か「興す」か。そこからすらよくわからないのですが、一応調べたところ「興す」の字面らしいです。「地域興し」です。

 

そして、某ぺディアさんによると「地域おこし」とは「地域地方)が、経済力や人々の意欲を(再び)向上させたり、人口を維持したり(再び)増やしたりするために行う諸活動のことである」とのこと。

 

はぁ。一応地域おこしには経済の面と、地域の人の意欲の面と、人口の面があることがわかりましたが、これではどうすれば「地域」が「興された」ことになるのかがよくわかりませんね。何を以って「地域おこし」と呼べるのか、いまいちピンきません。

 

実はこの答え、明確に示せるものは無いと思います。先ほどの某ぺディアさんの定義のうち、いずれかの面に対して変化が現れている地域は確かにありますが、では何がどの程度達成されれば「地域」が「興された」と言えるのか。これは天才の手をもってしないと定義できません。私には荷が重過ぎます。

 

そこで、便宜上「地域おこし」=「ある地域に暮らす人たちが、その地域に対して自信を持つこと」としたいと思います。経済とか人口とかの話はカットです。これもだいぶあやふやですが、そこまではずしてはいないかと思いますので、こちらを採用しようと思います。

自信を心理学的に考えると

では、考察を始めます。まず、自信(self-confidence)とは、心理学的に「自己に対する肯定的な評価」といえます。ですので、先ほどの定義を言い換えるならば、「ある地域に暮らす人たちが、その地域に対して肯定的な評価を下している状態」といえます。

 

また自信とは、条件付の自信絶対的な自信というものがあります。条件付の自信は「○○だから私はイケてる」という状態です。たとえば「テストで100点取ったから私は頭がいい」とか「雑誌モデルをしているから私はスゴイ」とか、「かっこいい車を持っているから俺はかっこいい」とかですね。これも自信には変わりないのですが、この自信はちょっと厄介です。なぜかというと、その自信のより所となっている条件が無くなった場合、その自信は失われてしまうからです。つまり「テストで100点取った頭いい私」という自信はテストで100点が取れなくなったら失われてしまいます。

 

これとは別に、絶対的な自信というのは条件がつきません。つまり「とりたててすごいところは無いけど、私はイケてる」というものです。個人的には「イケてる」とまでいかなくても「特に何かできるわけじゃないけど、私は存在していい」と思える状態が絶対的な自信かなと思います。こちらは条件がつかないので、ものすごいショックが無い限り失われることはそうそうありません。

 

実はこれ地域にも応用ができるのではないかと私は考えています。つまり、「特にすごいものがあるわけじゃないけど、この地域はイケてるよね」って地域内部の人が思う状態。これが地域が興された状態なのではないでしょうか。まあ地域を人の集合体として捕らえるならば応用も難しくないかと思います。

 

ではこの自信ですけど、どうやってつけるのかというと肯定的なストロークや成功体験を通じて自己受容する必要があるみたいです。ここからは専門的な話になってしまいますので、間違っていたらごめんなさい。

 

肯定的なストロークと書きましたが、ストロークというのは一言で言うと「心の栄養」です。人間は社会的な動物であると誰かが言っていましたが(誰だっけ?パスカルアリストテレス?)、ストロークとは人から人への働きかけ全般を言います。「話す」「ほめる」「触る」とかです。人間はこれが無いと生きる気力が無くなったり、心のバランスが上手く保てなくなるそうです。

 

このストロークにも肯定的なストロークと否定的なストロークがありまして、肯定的なストロークというのは人をプラスの気持ちにさせる働きかけです。例えば「ほめる」「笑顔を向ける」「抱きしめる」とかですね。逆に否定的なストロークは「悪口を言う」「たたく」「けなす」といった働きかけです。

 

ストロークについては以下のサイトを参考にしました。

ta.direct-comm.com

yusn.net

で、つまり他者から肯定的に受け入れられているというサインが肯定的なストロークというのですが、これが自信の形成に大きく関わると考えます。他者から「あなたを受け入れますよ」というサインは、そのまま「私は存在していていいんだ」という認識になりますので。実はこれに条件が付いてしまうと、先ほどの「自信」の話と同じように厄介なものになってしまいます。

 

これに加えて、ある程度の成功体験も必要です。「やってみたらできた」というのはそのまま自分を肯定する根拠になりますから、とても大事です。

 

このような、他者からの肯定的なストロークと成功体験を通じて自信は醸成されます。そして地域としての自信も似たような経緯をたどるのではないかと推測されます。

つまり

 

・「あの地域っていいよね!」外部からの反応

・自分たちでやってみたことが成功した

 

の二つがあると、それが「地域の自信」に繋がり、地域が興されたと言えるのではないでしょうか。

 

結局、地域おこしって?

 さて、まとめとして最初のゲストハウスの話に戻りますと、地域おこしのためにゲストハウスが必須かといえば、そうではない、というのが私の結論になります。ゲストハウスがあってもいいんですけど本質はそこではなく、①内部からの自発的な動きがあって、それが成功すること、②そういった動きや地域に対して外部から無条件に肯定されることが地域おこしをするために考えなければならないことなのかと思います。

 

そのための手段として、ゲストハウスを作るのはとっても有効だと考えますが、やっぱり最終的に地域がどういった状況になるのが望ましいかを考えながら策を打っていくのがいいのかなーと考えます。

 

賛成意見・反対意見・いろいろあるとは思いますが、そんなことを考えた次第です。どうぞご参考にしていただき、あなたの地域おこしを考えてみてください。